予想レンジ
ドル円     118.50〜119.50
ユーロ円    127.00〜128.80
ユーロドル   1.0650〜1.0830
豪ドル円    91.50〜93.30

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米利上げ観測が根強い中、昨日発表された製造業の景況感指標は予想を上回ったものの、ここ最近の米経済指標の弱さを反映する格好で、相対的な雇用情勢や住宅関連などが予想を下回る結果となっており、米経済指標のデータ自体には利上げを早期に促す相場環境ではなく、市場はドルの調整売りに傾斜している。その中、フィッシャーFRB副議長が米経済は回復しており、インフレ率は2%の目標に向かっている兆候が見られるとし、いずれかの時点で利上げの公算が大きいと指摘している。そして、複数の連銀総裁の発言も相次いでいるが、メスター・クリーブランド連銀総裁は弱い第1四半期の後、成長は力強さを増し、3%成長を予想した上、比較的早い利上げが心地良いと述べている。ローゼングレン・ボストン連銀総裁は利上げ開始に十分な自信を持つためには、脆弱性が目立つ最近の統計の数値が回復するのを待つ必要があると慎重である。そして、ロックハート・アトランタ連銀総裁インフレはなお軟調、不確実性が高まっているとした上、ドル高が輸出を抑制していると述べるなど、総合的には早期の利上げは、デメリットとメリットが共存しているため、FRBとしても、慎重にならざるを得ないのが現状かもしれない。

一方、ドル円は120円台が徐々に重石になっているが、米金利引き上げ期待が損なわれない限り、引き続き下値も限定的と言わざるを得ないだろう。当面は正攻法ではあるが、ドル円は118.50〜119.50円のレンジ幅を重視し、同レベルからの逆張り待機で臨むことがリスクは軽減されるだろう。

他方、ドイツ10年債利回りが初めて0.1%割れとなるなど、マイナス金利が視野に入りつつある中、米ドルの調整売りと共に、ユーロショートの巻き戻しなども手伝い、ユーロドルは一見1.07台で底堅い展開になっているが、ギリシャ問題の道筋がはっきりしない以上、引き続き戻り売り優勢を重視して臨むことが一考であろう。

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情報提供:アセットクラス&WEBコンサルティングLLC
       情報教育チーム 鈴木郁雄
       http://www.asset-consul.net
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