予想レンジ
ドル円     118.30〜119.80
ユーロ円    126.50〜128.30
ユーロドル   1.0630〜1.0780
豪ドル円    90.80〜92.50

***************************

昨日発表された3月の米鉱工業生産指数は前月比0.6%低下し、2013年8月以来の大幅に下落、また、4月のニューヨーク州製造業業況指数は市場予想を下回り3カ月連続低下するなど米経済指標が軒並み悪化傾向にあり、市場は米金利の引き上げ時期をめぐって混迷を極めている。その中、原油価格が56ドル台まで上昇し、米債券利回りの低下なども手伝い、NYダウ平均株価はエネルギー関連を中心に75ドル高と反発しており、今後は原油価格の動向にも注視せざるを得ない状況にある。その中、米経済指標の一連の悪化は悪天候による一時的な現象とも捉えられている反面、為替相場の難易度を高めており、相対的にドル調整売り主体の展開を余儀なくされている。

一方、ドル円は、ここ最近のドルの過大評価と円の過小評価を背景に上値の重い展開を強いられており、ポジション調整売りに圧される格好で一時ドル円は119円割れになるなど警戒感を強めている。また、米財務省が世界経済の成長は非常に不均衡であり、各国はG20の為替に関する誓約を順守すべきと暗にドル高けん制の動きが続いており、ドルの買戻し志向は後退気味にあると言わざるを得ないだろう。

他方、ユーロドルはドル売りに助長された格好で1.07台を回復しているが、引き続き戻り売り優先の展開となっており、更に上値を追うリスクが生じている。その中、ECB理事会では政策金利が据え置かれる中、ドラギECB総裁は直近発表になっているユーロ圏の指標が改善を示しており、3月から開始した量的緩和(QE)の完全実施を背景にユーロ圏景気の回復を指摘している。また、ギリシャの資金枯渇問題に当たっては、ECBはギリシャへの資金供給を継続するとしているが、現時点では小手先の延命策との声も少なくなく、ECBの打開策は限られているのが現状かもしれない。

*************************
情報提供:アセットクラス&WEBコンサルティングLLC
       情報教育チーム 鈴木郁雄
       http://www.asset-consul.net
*************************