予想レンジ  
ドル円     103.50〜104.50
ユーロ円    136.00〜137.50
ユーロドル   1.3080〜1.3230
豪ドル円    96.30〜97.80

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NY市場の連休を控えて、相対的に薄商いの中、米国株式市場ではダウ平均株価が18ドルと小幅高であったが、S&P500は終値で再び最高値を更新するなど、ドルを買い戻す動きが優勢の中、ドル円は再び104円台へと105円台が視野に入りつつある。

一方、ウクライナ情勢は、依然として、緊迫度を強めているが、総じて、ユーロ経済への影響を背景にデフレ懸念が増幅する可能性があり、地政学的リスクによる円買い志向はやや後退気味になっており、ドル円の下値は限定的になっている。

他方、ユーロドルは戻り売りが優勢の中、クーレ欧州中央銀行ECB専務理事は、実体経済への与信を拡大するとの条件で銀行に追加の流動性を提供し、必要なら金融政策の方向性をさらに調整する用意があると述べており、先のマイナス金利導入に続いて、何らかの金融緩和策が講じられるとの見方から、ユーロの戻りは鈍くなっている。当面、ユーロドル1.3000前後を意識せざるを得ないだろう。ただ、シカゴIMM通貨先物市場におけるユーロショートが危険水準とも言える15万枚まで膨れており、短期筋としても、積極的にユーロ売りを仕掛けづらい外部環境にある。

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情報提供:アセットクラス&WEBコンサルティングLLC
       情報教育チーム 鈴木郁雄
       http://www.asset-consul.net
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