■だいまんの今日のウラ読み戦略■

2014年08月29日(金)08:30

【今日の一言】
 さてまたぞろ揉み合い気味の展開となっており、大きな反応が出るかは不透明。今日は月末・週末のフローの動きに注意して対応したい。


【昨晩の海外】
昨晩の海外市場は、強い米経済指標に反応できず、揉み合いの推移となった。米4−6月期GDP・改定値が速報の4.0%を上回る4.2%、同個人消費も予想を上回ったほか、新規失業保険申請件数は2週連続で30万件割れ、米7月中古住宅販売保留件数指数も、予想を上回ったことで、一時ドルの買い戻しも、ロシア部隊がウクライナ東部のドネツクに進入したとの報道もあり、積極的な売買は手控えられた。
 ユーロドルは、弱い独失業者数も、独消費者物価指数が前回並となったことで、1.3222まで上昇後1.3159まで下落、ポンドドルも1.6614で上値を抑えられて1.6567まで値を下げた。ドル円は103.55まで下落を、反発が103.90を超えることが出来なかった。
 一方クロス円では、ユーロ円136.43、スイス円が113.17まで値を下げ、ポンド円が171.68から172.20、オージー円が97.24から96.79、NZD円が87.22から86.72へ値を下げ、カナダ円が95.31まで下落後95.73まで値を戻した。


【本日の材料】
07:45 (NZ) 7月住宅建設許可 [前月比] (前回+3.5%)
08:05 (英) 8月GfK消費者信頼感 (前回-2 予想±0)
08:30 (日) 7月全国消費者物価指数 [前年比] (前回+3.6%)
08:30 (日) 7月全国消費者物価指数 [前年比:除生鮮] (前回+3.3%)
08:30 (日) 8月東京都区部消費者物価指数 [生鮮食品除く・前年比] (前回+2.8% 予想+2.7%)
08:30 (日) 7月失業率 (前回3.7%)
08:30 (日) 7月有効求人倍率 (前回1.10倍 予想1.10倍)
08:50 (日) 7月鉱工業生産・速報 [前月比] (前回-3.4%)
08:50 (日) 7月鉱工業生産・速報 [前年比] (前回+3.1%)
10:00 (NZ) 8月ANZ企業信頼感 (前回39.7)
10:00 (NZ) 8月ANZ企業活動見通し (前回45.1)
15:00 (独) 7月小売売上高 [前月比] (前回+1.3%(+1.0%))
15:00 (独) 7月小売売上高 [前年比] (前回+0.4%)
15:45 (仏) 7月生産者物価指数 [前年比] (前回+0.4%)
18:00 (ユーロ圏) 7月失業率 (前回11.5%)
18:00 (ユーロ圏) 8月消費者物価指数・速報 [前年比] (前回+0.4%)
19:00 (日) 外国為替平衡操作の実施状況(7月30日〜8月27日)
19:00 (伊) 第2四半期GDP・確報値 [前期比] (前回-0.2%)
19:00 (伊) 第2四半期GDP・確報値 [前年比] (前回-0.3%)
21:00 (南ア) 7月貿易収支 (前回-2億ZAR)
21:30 (米) 7月個人所得 [前月比] (前回+0.4% 予想+0.3%)
21:30 (米) 7月個人支出 [前月比] (前回+0.4% 予想+0.1%)
21:30 (米) 7月PCEデフレーター [前年比] (前回+1.6%)
21:30 (米) 7月PCEコア・デフレーター [前月比] (前回+0.1% 予想+0.1%)
21:30 (米) 7月PCEコア・デフレーター [前年比] (前回+1.5%)
21:30 (加) 第2四半期GDP [前期比年率] (前回+1.2% 予想+2.6%)
21:30 (加) 6月GDP (前回+0.4% 予想+0.2%)
22:45 (米) 8月シカゴ購買部協会景気指数 (前回52.6 予想56.0)
22:55 (米) 8月ミシガン大消費者信頼感指数・確報値 (前回79.2 予想80.3)
高島暦:「弱含みの日。戻り売り方針で駆け引きせよ」
アストロ=NYダウ変化日(09月01日まで)

8/30(土)
EU臨時首脳会議(ブリュッセル)


【注目ポイント&今日のウラ読み】
1)日本の経済指標
 材料は多いが影響は少ない。

2)NZ8月ANZ企業信頼感・活動見通し
 朝方の 住宅建設許可は予想を下回ったが影響はあまり出ていない。強弱感次第も弱めが引き続きリスク。また強くて上昇しても、売りを検討したい。

3)独7月小売売上高と仏7月生産者物価指数
 強弱感次第も、既に織り込みの範囲か?

4)ユーロ圏7月失業率と8月消費者物価指数・速報、伊第2四半期GDP・確報値
 こちらも数字次第だが、消費者物価指数・速報が大きな焦点となる。弱いのは当然としても、堅調な数字が見えると、ユーロの買い戻しに繋がり易い。

5)米経済指標
 昨日の強いGDP改定値にも、相場の影響は限定された。既に強い米経済指標は織り込みの範囲で、影響も一時的になりやすい。それより米長期金利の動向が鬼門となる。

6)カナダGDP
 強弱感次第。ただ、若干強めの予想が、害を及ぼす可能性に留意しておきたい。兎も角ドルカナダは、上昇しても、テクニカル的には1.1000を超えるまでは、戻り売り場探し。

7)月末要因
 月末で、東京仲値では、輸出の売りが出るか注意。一方海外では、ロンドン・フィキシングでのユーロ買いが出易く、特にユーロポンドの買いに注目したい。


【高島暦&アストロ】
「弱含みの日。戻り売り方針で駆け引きせよ」

若干不透明だが、ドル円は昨日103円ミドルが支えたが、104円台が重くなっており、こういった展開が続くと上昇も覚束ない。また、アストロ的に9月1日までNYダウが変化日であり、その面では、株価の調整があるなら、やはり円買い気味となることで、慎重に戻りは売りから入りたい。