予想レンジ  
ドル円    102.30〜103.50
ユーロ円   137.00〜138.50
ユーロドル  1.3330〜1.3450
豪ドル円   95.00〜96.30

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本日の米雇用統計の発表を控えて様子見ムードが広がる中、NYダウ平均株価は月末調整も踏まえて317ドル安と急落している。株価の急落要因としては様々な見方があるが、従来の地政学的にリスクに加えて、アルゼンチンのデフォルトや欧州のデフレ懸念、米経済の回復期待への盛り上がりを背景に利上げ時期が前倒しになる可能性、そして、EU側がロシアへの追加制裁として、ロシア系銀の資本市場へのアクセス制限などがあげられるが、今晩の米雇用統計の結果に委ねられている以上、相場が大きく動意づいてからの始動が賢明であろう。

一方、為替相場は株価の急落にも関わらず、ドル円相場は102円台後半で一進一退を繰り返している。相対的に株価と為替との相関性は希薄になっているとは言え、米長期金利の上昇を受け、ドル円は103円台を一時回復、そして、低調な株価動向にも関わらず、底堅い展開を見せている。現状レベルからのドル円ショートは自重し、ドル円102.50〜103.50のレンジ幅を重視し、上記レベル前後からの逆張り待機が得策であろう。

他方、ユーロドルは1.33ドル台後半を中心に推移しており、ドル円と同様に試行錯誤が続いている。ドル買いが一巡したことを受けて、一時1.34台を回復するなど、やや底堅い展開を見せているが、依然として、米ドルに左右される展開になっており、ユーロを積極的に買い戻す地合いには至ってはいない。引き続き戻り売り優先する方がリスクは軽減されるだろう。

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情報提供:アセットクラス&WEBコンサルティングLLC
       情報教育チーム 鈴木郁雄
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