予想レンジ  
ドル円    102.30〜103.50
ユーロ円   137.00〜138.50
ユーロドル  1.3330〜1.3480
豪ドル円   95.00〜96.50

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市場全般が明日の米雇用統計を控えて、やや様子見モードが強まる中、GDP速報値が予想外に強く、市場は一気にドル買いに傾斜している。ドル円は102円台前半で燻っていたが、米長期金利が2.56%付近まで上昇する中、一時ストップロスを巻き込む格好で103円台まで上昇するなど様変わりの様相を呈している。

一方、米第二四半期国内総生産(GDP)は事前予想の+3%に対して、+4%と米景気の底堅さを裏付ける内容になっている。そして、第一四半期のマイナス2.9%が悪天候による一時的な悪化が確認されたほか、−2.1%と上方修正するなど、改めて米景気の底堅さが認識されている。その中、NY株式相場はGDPの結果を受けて買いが先行したものの、利上げ時期が早まるとの思惑から小幅反落して引けている。ただ、FOMC声明では緩和的政策は相当期間適切と今までの政策方針を変えておらず、利上げ時期に関しては不透明感を残しており、ドルを積極的に買いあげる難しさもあり、ドル円103円前後では一旦清算局面を迎えている。

他方、ユーロドルはドル買いに圧される格好で上値の重い展開を強いられている。一時、昨年11月以来の1.33台半ば前後の水準まで下落しているが、反面、同レベルでは急ピッチの下げを懸念する中、短期筋の利食いを踏まえた反動買いが散見されるなど、下げ止まりの感は否めないだろう。いずれにしても、今晩の米雇用統計を控えて、より一層神経質な展開を余儀なくされているが、昨日想定以上のドル買いには髄所に利食い売りが散見されており、ドルの更なる上昇局面では戻り売りに妙味が生じ始めている。

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情報提供:アセットクラス&WEBコンサルティングLLC
       情報教育チーム 鈴木郁雄
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