予想レンジ
ドル円    101.80〜102.80
ユーロ円   139.50〜141.00
ユーロドル  1.3650〜1.3800
豪ドル円   95.00〜96.30

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米国債利回りが再び低下傾向を示しており、市場心理としては、FRBのQE終了後も早期の利上げ観測はトーンダウンしている嫌いがある。その中、昨日発表された米小売売上高が予想を下回ったこともあり、ドル売りが一時優勢ではあったものの、NYダウ平均株価が史上最高値を更新していることもあり、米経済回復期待を背景として、ドル売りは限定的になっている。その中、ドル円は102円台前半で小動きに終始しており、依然として、方向感の定まらない状況が続いており、相場が動意づいてから逆張りに専念することが一考であろう。

一方、ユーロドルは昨日発表された独ZEW指数が予想を大きく下回る中、ユーロ売りが加速し、一時対ドルで約1カ月ぶりの安値圏でもある1.37割れまで下落するなど危機感を強めている。市場は先にドラギECB総裁が言及していた6月の追加緩和策が改めて意識されており、ユーロの戻りの鈍さが目立っているが、当面、1.37割れからのショートは自重し、引き続き戻り売りを優先することがリスクは軽減されるだろう。

他方、ウクライナ情勢に関しては、ウクライナの暫定政権と親ロシア派との緊迫度を強める中、メルケル独首相はIMF、世界銀行、そして、OECDのトップと経済協議を行う中、全員がウクライナ問題の解決に向けて尽力すべきとし、ウクライナ東部の住民投票結果は受け入れない旨を言及している。ただ、25日にはウクライナ大統領選挙を控えていることもあり、為替市場は狭いレンジ幅で一進一退の展開が予想される。

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情報提供:アセットクラス&WEBコンサルティングLLC
       情報教育チーム 鈴木郁雄
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