予想レンジ
ドル円    101.80〜102.80
ユーロ円   140.50〜142.30
ユーロドル  1.3750〜1.3880
豪ドル円   94.00〜95.50

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昨日発表された米3月耐久財受注はプラス2.6%と、市場予想の2.0%を上回り、米経済期待を背景に、一時ドル買いが優先される中、ドル円は103円台を意識する動きを見せたが、その後、親ロシア派の強制排除を受けて、地政学的リスクが発生したことが嫌気され、ドル円は102円近辺まで急落するなど荒っぽい展開を見せ始めている。ただ、102〜103円のレンジ相場は維持されており、市場は週末を控えてやや冷静さを取り戻している。

一方、米10年債利回りは米耐久財受注の発表後には2.732%まで上昇したものの、ウクライナ暫定政権による親ロシア派の強制排除を受けて、ロシア側がウクライナ国境付近で新たな軍事演習を開始し、地政学的リスクへの警戒感から、米債券利回りは2.68%付近まで低下したことを受けて、安全通貨である円を買い戻す動きが優先されている。

他方、ユーロドルはECB理事からのユーロ高けん制が伝わる中、昨日もベルギー中銀総裁
政策金利の引き下げでは何も変わらないとした上、ユーロ高は明らかにECBにとっては問題戸の発言があり、ユーロドルは一時1.38割れの展開をみせたものの、依然として、1.38台をキープしており、想定以上に底堅い展開を見せており、過度なユーロ安期待は禁物であろう。

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情報提供:アセットクラス&WEBコンサルティングLLC
       情報教育チーム 鈴木郁雄
       http://www.asset-consul.net
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