■だいまんの今日のウラ読み戦略■

2014年04月23日(水)06:30

【朝の速報】

 東京市場の材料は以下の通り。

09:25 (日) 中曽日銀副総裁講演(国際預金保険協会アジア・太平洋地域委員会国際コンファレンス)
10:30 (豪) 第1四半期消費者物価 [前期比] (前回+0.8% 予想+0.8%)
10:30 (豪) 第1四半期消費者物価 [前年比] (前回+2.7% 予想+3.2%)
10:45 (中) 4月HSBC製造業PMI・速報値 (前回48.0 予想48.5)
16:00 (仏) 4月PMI製造業・速報 (前回52.1 予想51.9)
16:00 (仏) 4月PMIサービス業・速報 (前回51.5 予想51.3)
16:30 (独) 4月PMI製造業・速報 (前回53.7 予想53.8)
16:30 (独) 4月PMIサービス業・速報 (前回53.0 予想53.3)
17:00 (ユーロ圏) 4月PMI製造業・速報 (前回53.0 予想53.0)
17:00 (ユーロ圏) 4月PMIサービス業・速報 (前回52.2 予想52.5)
17:00 (南ア) 3月消費者物価指数 [前年比] (前回+5.9% 予想+5.9%)


 材料が多く注意が必要だが、まず豪州関連では、豪第1四半期消費者物価が、中銀の目標を上回る内容となるか注目される。その場合、RBAの利下げの思惑が遠のき、早々と利上げの議論まで拡大する可能性に市場が注目する可能性が高い。また、中国HSBC製造業PMIなどが堅調を維持できるかも注目される。
 一方ユーロ圏のPMI・速報値は、デフレ懸念の中欧州の景況感の堅調が示されると、ECBの利下げ懸念が後退して、ユーロ買い要因となり、南アの消費者物価も強い内容が出ると南ア中銀の利上げの思惑につながり易い。

 需給面ではNYダウが堅調な推移となり、日経平均株価も堅調が想定され、円が軟調なレベルを維持するか注目される。
 また水曜日ということもあり、高金利通貨などのショート・カバーが出易い。


 テクニカル面で、豪ドル円は上昇が96.15-20まで拡大も更なる動きとなっていない。上値は96.15-25を超えて96.30-35の窓の上限が視野となるがCapされると上値追いできない。96.45-55や96.70-80を越えて、96.85-95、97.10-15、97.25-30が視野となるが、売りが出易い。一方下値は95.95-05、95.80-90、95.70-80、95.55-65が維持できるとサポートから堅調も、95.40-50や95.30-40を割れると95.25-30、95.10-20、95.00-05まで視野となるが、買いが入り易い。リスクは94.70-85を割れるケースとなる。


高島暦は、「前日末の波動で駆け引きせよ」となっているが、前日末に波動がなく不透明。ただ、材料的には円の軟調が維持される見通しとなる。


【注目ポイント&今日のウラ読み】
1)豪第1四半期消費者物価
RBAがインフレ目標とする2-3%のレンジを上回るか大きな注目となる。その場合、RBAの利下げの思惑から一転利上げの期待感につながる可能性に注目したい。

2)中国HSBC製造業PMI
中国1-3月GDPは予想を上回ったが、中国の指標の信憑性が低く、HSBCのPMIが、連続して景気の分水嶺となる「50」を下回るなら相場に良い影響はない。

3)ユーロ圏製造業PMI
デフレ傾向の中、景況感はそれほど悪くなく、引き続き堅調な数字なら、ECBの利下げの期待が遠のき、ユーロの下支え要因となる。

4)BOE議事録
4月9日は政策金利の変更が行われていないが、議事録でメンバーの投票結果が明らかになる。特に資産買入の継続に反対票が増えると、金融引き締めのイメージとなる。

5)カナダ小売売上高売上高
昨日の卸売売上高が予想を下回っており、2月の数字であることで、寒波の影響から引き続き小売売上高が弱い内容となるなら、カナダドル売り要因となる。

6)NZ中銀政策金利公表
3%への引き上げが想定されているが、既に織り込みとなっていること、また先週のCPIが弱かったことで、見送られるケースなど一時的なNZドル売りに群がるリスクがあることは留意して対応したい。ただ、引き続きスタンスは利上げであり、そういった下落での買い向かいが検討される。